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第2回:【私の歯並びはどのタイプ?代表的な「不正咬合」の種類とリスク】

知っておきたい、お口の発育のステップ

お子さまの歯並びに不安を感じたとき、まず大切なのは「正常な発育プロセス」を知ることです。乳歯は生後6〜7ヶ月頃に下の前歯から生え始め、1歳頃には上下計8本、1歳6ヶ月頃には奥歯が生えて噛み合うようになり、3歳頃には上下計20本の乳歯列が完成します。この各段階でのチェックが、将来の美しい歯並びへの分岐点となります。

「すき間」は幸運のサイン?発育空隙の重要性

乳歯の時期、保護者の方が「歯と歯の間にすき間がある」と心配されることがありますが、実はこれは非常に喜ばしい状態です。これを専門用語で**「発育空隙(はついくくうげき)」**と呼びます。永久歯は乳歯よりも一回り大きいため、このすき間は「次に生えてくる大きな永久歯が並ぶための大切な準備スペース」なのです。

逆に、乳歯がきれいに隙間なく並んでいる、あるいは重なりがある場合は、将来的に永久歯が並びきらずにガタガタ(叢生)になるリスクが極めて高いと言えます。また、上下のあごを噛み合わせた際に前方にすき間ができる「開咬」や、下の歯が上の歯より前に出る「反対咬合(受け口)」などは、あごの骨の成長バランスが崩れている可能性があり、早期の診断が推奨されます。

不正咬合が加速させる「むし歯の作り方」の恐怖

歯並びの乱れ(不正咬合)を放置する最大のリスクは、単なる見た目ではなく、お口の中の「清掃性」が劇的に低下することにあります。ここで、あえて「むし歯をお子さんにつくるための7つのステップ」を考えてみましょう。

  1. ステップ①:周囲の大人から唾液を介してミュータンス菌を分けてもらう。
  2. ステップ②:砂糖入りのジュースやおやつをダラダラ飲食し、菌を歯に密着させる。
  3. ステップ③:歯みがきをいい加減にする。
  4. ステップ④:歯の重なった部分やかむ面の溝で菌を増殖させる。
  5. ステップ⑤:炭水化物から菌が「酸」を作り、歯を溶かし始める。
  6. ステップ⑥:歯の表面が白く濁る(初期むし歯)。
  7. ステップ⑦:やがて穴が開き、むし歯が完成する。

不正咬合の状態は、この「ステップ③〜⑤」を加速させます。歯が重なっている場所は、どんなに頑張ってもプラーク(細菌の塊)が溜まり、排水溝のヌメリのような「バイオフィルム」を形成します。これはうがいだけでは落とせず、ゴシゴシとはぎ取るしかありませんが、不正咬合はその物理的な清掃を困難にするのです。

まとめ

まずは今、お子さまのお口に「発育空隙」があるか、噛み合わせのバランスはどうかを観察してみてください。自分自身の状態を正しく知ることが、将来のトラブルを防ぐための第一歩です。



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執筆者

医療法人凌和会すが歯科矯正歯科

理事長 菅 良宜

治療理念

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